考古資料
北関東有数の、縄文時代の大規模集落遺跡である槻沢遺跡から出土した、土器や石器等を収蔵しています。その中心は、縄文中期中葉から後期前葉にかけての縄文土器で、多種多様の土器が多数あります。重要文化財指定の「深鉢形土器」や収蔵している土器や石器の一部は常設展示で公開しています。
深鉢形土器(国指定重要文化財)
昭和52年の発掘の際に、袋状土壙(「14HP2、通称「30個ピット」」から30個体を超える土器が出土しました。土器は、ほぼ同時代に投げ込まれたもので、関東の阿玉台式、東北南部の大木8a式、両地域の合いの子土器が見られます。縄文中期の北関東における関東地域と東北地域の交流を知る貴重な資料です。
国重要文化財指定の深鉢形土器
槻沢遺跡出土の土器類
昭和52年と平成3~6年の発掘で出土した縄文中期から後期にかけての縄文土器が収蔵されています。深鉢形土器、浅鉢形土器、壷形土器、注口土器などがみられます。
深鉢形土器(大木式)
浅鉢形土器
壷形土器
深鉢形土器(阿玉台式)
注口土器
土製勾玉
槻沢遺跡出土の石器
昭和52年と平成3~6年の発掘で出土した縄文時代の石器が収蔵されています。石皿とすり石、石鏃、石斧、石槍、石さじなどがあります。
石皿とすり石
石鏃
石さじ
石斧