博物館の目標と評価

中期目標

那須野が原博物館の使命・方針をもとに、令和５年度から令和９年度の達成目標を次のとおり定めます。

(1) 収集・整理・保存・公開

1. 収集方針をもとに採集・寄贈・購入等を通して積極的かつ継続的に資料を収集し、デジタルアーカイブ化を進めます。
2. 資料に関する情報収集を積極的に行います。
3. デジタルアーカイブの公開を行い、利用を促進します。
4. 収蔵庫及び展示室を良好な環境に保ち、燻蒸により資料の安全な保存を図ります。
5. 資料の修復等を行い、資料の保存状態を改善します。
6. 常設展示・企画展示等による資料の利用・公開を促進します。他の博物館等への資料の貸出・利用を支援します。

(2) 調査研究

1. 地域に関するテーマや収集・整理・保存、教育普及等博物館活動に関する調査研究を行います。
2. 論文、口頭発表、講演会等により、研究成果を広く市民に還元します。

(3) 展示

1. 常設展示は、調査研究によって得られた新たな情報を適宜盛り込み、内容や展示資料の見直しを行います。
2. 企画展示は、地域または各テーマに対する市民の理解を深める目的で開催し、資料を有効に活用します。
3. 図録の発行、記念講演会や展示解説、ワークショップ等の関連事業を開催し、展示趣旨を分かりやすく伝えます。
4. トピックス展等は、資料を積極的に活用するほか、調査研究によって得られた情報を公開します。
5. 市民の意見を積極的に取り入れ、ニーズの把握に努めます。
6. 黒磯郷土館においては、常設展示の見直しを適宜行います。

(4) 教室講座等

1. 講座では、入門的なものから専門性の高いものまで幅広く取り入れ、博物館及び地域研究者等の研究成果を市民に還元します。
2. 教室では、学校教育では経験できない博物館ならではの体験を重視し、興味関心を高めるよう様々な教室を開催します。
3. 市民と協働して博物館フェスタ等を開催し、博物館の魅力を広く発信します。
4. 市民からの質問や相談等に応えるレファレンス業務に積極的に対応し、一人ひとりの学習を支援します。

(5) 地域との連携及び市民との協働

1. 自主団体を支援し、市民による教育普及活動を促進します。
2. 市民や地域の組織、他の博物館等の関係機関との連携・協働により、資料の収集・整理、調査研究及び教育普及活動を行います。
3. 博物館の資料をもとに、文化財保護や環境保全等に関する活動を学術的な側面から支援します。
4. 自主団体との協働により、見学で来館する児童生徒に対して、展示案内・体験学習等を行い、地域の特性や先人たちの想いを伝えます。
5. 学校と連携して、博物館の資料を授業で活用できるよう努めます。また、要望に応じて職員や専門家を派遣します。
6. 博物館実習や市内中学校の職場体験等を受け入れます。
7. 日本遺産等の文化観光の取り組みに協力するとともに、文化財保存活用地域計画との連携を図ります。

(6) 施設の管理

1. 施設及び設備の保安業務、清掃業務及び維持管理業務等を行うとともに、計画的に機器の修繕や更新を行い、快適な環境の保全に努めます。
2. 利用者の安全を確保するため、防災訓練や救急救命講習等を実施し、危機管理体制の強化を図ります。
3. 高齢者、障害者、外国人等へ配慮した施設の整備に努めます。
4. 収蔵資料の適切な保存のために、収蔵庫の拡充を検討します。
5. 附属施設として、黒磯郷土館の適切な管理及び運営に努めます。
6. 組織の適正な人員配置等、効率的な運営に努めます。
7. 研修会等に積極的に参加し、職員の能力開発、資質向上に努めます。
8. 各種メディア等への情報提供を積極的に行います。また、ホームページを充実し、認知度の向上を図ります。
9. 那須野が原博物館の使命、方針及び中期目標に基づいて評価を行い、博物館活動の改善に努めます。