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那須野が原博物館
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過去の展示Past Exhibition

平成21年度開催の展示

くらしの民具・農具

企画展

くらしの民具・農具

平成22年1月30日(土)~平成22年4月18日(日)

くらしの民具・農具

このたびの企画展では、民具シリーズ第5弾として、農具にスポットをあて92点の資料を展示、那須野が原の稲作と畑作、養蚕や畜産、開拓の姿をたどりました。当館は、前身の西那須野町郷土資料館以前から40年近くに渡り、民具と呼ばれる民俗資料を収集してきました。民具は昔の暮らしを知る上で貴重な資料です。
 稲作・畑作に使われた農具の中から、耕作に使われた鍬・犂・代掻き馬鍬、除草・施肥に使われた除草機・肥桶、収穫・調整に使われたクルリ棒・金扱き・足踏み脱穀機・唐箕を一堂に展示しました。また、近代の那須野が原開拓において農場で使われた播種機・ハロー・プラウ、移住民が使った唐クワ・窓クワ・三本クワなど開拓地ならではの農具も展示しました。さらに、養蚕・製糸に使われた桑扱き・給桑台・長籠・座繰りなどの道具や畜産に関わる押し切り・飼い葉桶・荷鞍などの道具も紹介しました。
 作物や農作業の工程によって多様な農具が生まれ、用途に応じて形も様々です。さらに農具には作った人や使っていた人の工夫が垣間見られる展示となりました。

展示解説

2月7日(日)、3月14日(日) 各回とも午後2時~

明治の浮世絵-文明開化を彩る錦絵-

企画展

明治の浮世絵-文明開化を彩る錦絵-

平成21年11月14日(土)~平成22年1月24日(日)

明治という時代を描いた錦絵展

このたびの企画展では、那須野が原博物館が近代の資料として収集してまいりました明治の浮世絵のコレクションの中から、文明開化を中心とする錦絵(多色摺り木版画)68点を展示しました。文明開化を象徴する西洋風の建物・蒸気機関車・風俗、殖産興業を象徴する内国勧業博覧会や養蚕、近代国家を象徴する国会議事堂など、まさに「明治」という時代を表現していました。
 今回の展示では、時代を追いながら美術史的に明治の浮世絵を捉えることを目的としました。浮世絵は、世相に敏感で大量生産を得意とし、テーマの制約が少ない明治という新しい時代は活躍の場であり、マスメディアとしての役割も担っていました。明治の錦絵は、江戸時代から続く高い技術、”赤”に代表される鮮やかな化学染料の使用、近代を象徴するテーマが特徴となっていました。
 また、この時期は作品の個性の希薄化や技術的な限界など伝統的な浮世絵の終焉期にあたりますが、明治の錦絵は時代の風俗を如実に反映したまさに「浮世(現在)」の絵でもあったのです。
 作品をとおして、”赤”が大変印象的な展覧会でした。じっくりと展示をご覧になっていた方もおり、皆様にはご堪能していただけたことと思います。

展示解説

11月15日(日)午後2時~

企画展示室

近代を潤す 三大疏水と国家プロジェクト -安積疏水・那須疏水・琵琶湖疏水-

特別展

近代を潤す 三大疏水と国家プロジェクト -安積疏水・那須疏水・琵琶湖疏水-

平成21年9月5日(土)~11月8日(日)

日本三大疏水を探る特別展

開館5周年を記念して開催されたこのたびの特別展では、那須野が原博物館のメインテーマである那須野が原の開拓との関わりの中で、日本三大疏水にスポットをあて、地域の近代化や殖産興業に果たした役割と近代土木事業のあり方を探りました。安積疏水・那須疏水・琵琶湖疏水の貴重な古文書・絵図面・測量器具などをそれぞれの疏水の歴史が比較できるよう展示し、日本三大疏水の姿を紹介しました。
 明治15年(1882)にできた安積疏水は、猪苗代湖から取水し安積原野を潤し、郡山の工業化に寄与しました。明治18年(1885)にできた那須疏水は、那須野が原の原野を潤し地域発展の原動力となりました。明治 23年(1890)にできた琵琶湖疏水は、京都の疲弊に対する起死回生の事業として京都の復興を担いました。国家プロジェクトとしての三大疏水は、日本の殖産興業政策の一翼を担いながらも、一方で地域の開発・復興を一身に受け存在し、地域の活性化に貢献していきました。
 また、近代化遺産としての疏水を文化財の側面からも地域に息づく遺産として、後世に伝えていく意識を醸成することを願います。
  質・量ともに充実した展覧会で、遠方からおみえになった方や熱心に展示をご覧になった方がいました。皆様にご堪能していただけたことと思います。

記念講演会

「安積疏水と安積開拓」日本大学工学部教授 矢部洋三氏

9月19日(土)午後1時30分~


「那須疏水と那須野が原開拓」那須野が原博物館長 金井忠夫

10月3日(土)午後1時30分~


「琵琶湖疏水と京都」琵琶湖疏水記念館嘱託研究員 白木正俊氏

10月17日(土)午後1時30分~


展示解説

9月6日(日)・10月25日(日)各回とも午後2時~

企画展示室

昆虫の生活探検隊-昆虫の不思議を探ってみよう-

企画展

昆虫の生活探検隊-昆虫の不思議を探ってみよう-

平成21年7月11日(土)~8月30日(日)

虫の不思議な生活を探る昆虫展

このたびの企画展では、長い年月をかけて身に付けた昆虫たちの個性的な生活をクローズアップし、知恵と工夫に満ちた昆虫の不思議な生活を紹介しました。
 私たちの生活に最も身近な生き物であり、あらゆる環境に生息している昆虫は、多様な自然環境で生き抜くために独自の生活様式を築いてきました。そんな昆虫の不思議な世界を探検することができたのではないでしょうか。
 2,000kmも旅をするアサギマダラ、アリに育てられるチョウの幼虫、カブトムシ・シロスジカミキリ・ウマノオバチの不思議な関係、ツノが自慢のフン虫たちなど見所がたくさんありました。
 地図をもとに企画展をウォークラリー形式でまわり昆虫の生活を学ぶ「ムシムシ探検隊」では、夏休みの一時を多くの親子が楽しんでいました。エントランスでは世界のおもしろ昆虫グッズを展示、大きなカマキリの前で記念撮影をしている親子もいました。

昆虫相談室

7月11日(土)午前10時~11時・午後2時~3時

エントランスホール

東京国立近代美術館工芸館名品展Ⅰ 近代工芸の美-伝統と創造-

特別展

東京国立近代美術館工芸館名品展Ⅰ 近代工芸の美-伝統と創造-

平成21年4月25日~平成21年6月28日

近代工芸の美
近代工芸の美

このたびは、那須野が原博物館特別展として、「東京国立近代美術館工芸館名品展Ⅰ 近代工芸の美-伝統と創造-」を開催いたしました。東京国立近代美術館の特別協力により実現、日本の近代工芸にスポットを当て、日本が培ってきた伝統と創造の技を工芸という分野で紹介いたしました。東京国立近代美術館工芸館の名品50点を一堂に展示、その中には人間国宝30人の作品45点が含まれています。陶磁・木工・漆工・竹工・染色・人形・金工といった日本工芸の各分野を網羅し、その概要を理解していただけたものと思います。
 主な出展作家としては、陶磁の荒川豊蔵・石黒宗麿・浜田庄司・田村耕一・島岡達三・富本憲吉、木工の氷見晃堂・川北良造、漆工の音丸耕堂・松田権六、竹工の生野祥雲斎・勝城蒼鳳、染色の志村ふくみ・喜多川平朗、人形の平田郷陽・堀柳女、金工の鹿島一谷・高村豊周です。
 近代工芸の粋を多くの方にご堪能いただけたものと思います。熱心に作品に見いっている方が何人もいらっしゃたのが印象的な展覧会でした。

記念講演会

「工芸館のコレクションと近代工芸 諸山 正則氏(東京国立近代美術館工芸課主任研究員)

5月16日(土)午後1時30分~


展示解説

4月26日(日)・6月7日(日) 午後2時~

博物館企画展示室